抜け毛がやたらと最近多いかも...と、ふと髪を触っていたら一部だけ髪の毛がごっそり抜け落ちていて髪が生えてない!?など、ご自身で経験したり、身近な人に経験者がいたり...。円形脱毛症は実は女性に多かったり、子供でも起こりうることなので、今回は原因や対処法などについてお伝えしたいと思います。
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円形脱毛症の症状と特徴
円形脱毛症とは、10円~500円玉大くらいの大きさの脱毛が頭部に1か所~複数発生する症状です。
薄毛や抜け毛と聞くと、一般的には男性型脱毛症(AGA)がありますが、これは思春期以降の男性に生じる症状で、前頭部の髪の生え際の後退(M字)あるいは、頭頂部の髪のボリュームの低下によって地肌が見えやすくなるなどの症状のことです。これは男性ホルモンの減少が脱毛の原因と言われています。しかしこの円形脱毛症は名前のとおり主に円形に抜け毛を発症してしまう症状で、原因や脱毛する場所、また形状も異なります。
円形脱毛症は大きく分けて5種類も存在しています。円形脱毛症が進行すると下記の1~5へとどんどん症状が悪化していくと言われています。
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単発タイプ(1か所)
円形や楕円形に脱毛してしまう症状で、5つのタイプの中で最も発症率が高いとされています。
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多発タイプ(2か所以上)
単発タイプの脱毛場所が1か所に対して、2か所以上に症状が発症してしまうもの、同時に2か所以上見られなくても、単発タイプが完治したと思いきや、再発してしまうケースもこの多発タイプの可能性があります。
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蛇行タイプ
これは単発タイプや多発タイプのように円形に脱毛するのではなく、蛇のように後頭部や側頭部に蛇行して脱毛する症状です。そのため、円形脱毛症と気付かない事も多いです。
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全頭タイプ
円形脱毛症が深刻化すると、頭の一部分だけではなく、頭全体に脱毛症状が現れてしまうことがあります。
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汎発タイプ
円形脱毛症の中で最も深刻で全頭タイプが更に進行したものです。頭の毛はもちろん、まゆ毛や腕の毛といった、体毛まで抜け落ちてしまうという全身に及ぶ脱毛症状を発症します。そして、このタイプは治りにくいものとされています。ここまで症状が深刻化する前に対処するかもしくは、長期治療を必要とします。
発症の原因は?
円形脱毛症になってしまう原因は「ストレス!!」とまっさきに思い浮かぶ人も少なくないと思います。もちろんストレスも原因の1つです。しかし、ストレスだけでなく、他にも原因があります。
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自己免疫性疾患による脱毛
円形脱毛症の最大の原因は、これだと言われています。通常免疫は、外部からの刺激に対して攻撃をしますが、自己免疫疾患になると、体の中の組織に対しても攻撃をしてしまい、発毛に重要な働きをする毛包にも攻撃して、脱毛してしまうのです。
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遺伝子による脱毛
近親者で円形脱毛症を発症した人がいると、いない人に比べて発症リスクがあるという調査結果がでているそうです。ですので、遺伝子が影響していると考えられているのです。
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アトピーによる脱毛
アトピーにも色々な種類がありますが、アトピー性皮膚炎や気管支炎、鼻炎などを持っている方はハウスダストや汗、乾燥などの刺激により、皮膚がかゆくなったり、ただれてしまい、皮膚を傷つけ脱毛につながることもあります。
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女性ホルモン減少による脱毛
これは出産後の女性によく起こるもので、出産後は女性ホルモンが急激に減少し、発毛に必要な女性ホルモンも欠乏し、円形脱毛症状を発症すると考えられています。
円形脱毛症は治るの?
では、円形脱毛症になってしまった場合、どのような治療法があるのか、事前に防ぐことはできるのかお伝えします。
まず、円形脱毛症はほとんどのケースで「治せます!」しかしながら、前述のとおり円形脱毛症には5タイプあり、深刻化すればするほど治療は長くなり、治るにも時間がかかってしまいます。そのため、円形脱毛症に気づいたら、できるだけ早く治療を受ける事をおすすめします。
どんな治療法があるかと言うと...
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ステロイドによる治療
脱毛してしまった部分に直接注射することにより効果を得るもので、単発タイプ、多発タイプの方に対して効果があるそうです。しかし、皮膚に委縮やくぼみが生じる恐れが副作用としてあるとされています。そのため、子供には向きません。内服薬もあり、これも副作用があるので相談してみましょう。
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局所免疫療法
これは円形脱毛症の部分に人工的にかぶれを引き起こす薬品を使い、発毛を促す治療法で、5タイプのどれにも効果があると言われています。副作用もほとんどないので、子供にも利用できる治療法です。しかし、保険適用外のため、治療費は全額自己負担の上、半年から1年の治療期間が必要とされています。また、アトピー持ちの方や、妊婦の方はこの治療はできかねます。体質により、合う合わないもあるそうですので、お医者さんと相談してみましょう...
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紫外線療法
これは局所免疫療法が難しいアトピーをもつ方であっても用いられる治療法です。脱毛部分に紫外線を照射するため日焼けをした時のようなかゆみや痛みを感じる事もあるそうです。
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冷却治療
今回紹介する治療法の中でも副作用が少ないとされています。ドライアイスや液体窒素を直接、脱毛部分に当てたり、塗ったりする治療法です。
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服薬治療
ステロイドによる治療法で紹介しましたが、ステロイドには内服薬もあり、効果は出ますが、糖尿病、肥満、緑内障、消化器疾患、月経不順、骨粗しょう症などの副作用を起こす恐れがあるので注意しましょう。
他には漢方などもありますが、これは副作用はありません。ただこれも、長期間の治療が必要とされています。
そして、円形脱毛症にならないための対策と再発を防ぐ方法は...
- 使うシャンプーを見直す
- ヘッドマッサージ
- 適度な運動
- 食生活の改善
- ストレスをためない
円形脱毛症は自己免疫疾患が主な原因になります。ストレスや過労、ウイルス感染などにより起こりやすいので、体調を整えることはもちろん、食事にもきをつけ、ストレスをためこまないよう自分を癒してあげることが大切ですよ!
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