静電気嫌い!2万ボルトで髪が傷む!?

髪の短い方はあまり経験無いかもしれませんが、髪の毛がバチバチしたりフワフワしたり顔に張り付いたり…静電気ってイヤになるんです!!

特に冬場や乾燥しやすい時期に起きやすい髪の毛の静電気。できるだけ抑えたい人も多いハズ!

謎に包まれた静電気の秘密に迫ります!(笑)

そもそも静電気とは何?

物質がこすれたり接触したりすることによって発生する、微弱な電気を静電気と呼びます。

静電気が起きる仕組み

ちょっと長くなりますが(笑)

まず、電気には➕(プラス)と➖(マイナス)の二種類があり、そして人の体も含めたほとんどすべての物は電気を(➕と➖の両方を)もっています。通常は➕と➖の電気の量は同じ、つまりバランスが取れた「プラスマイナスゼロ」の状態です。

➕と➖の電気はそれぞれ性質や役割が異なります。 ➖は物の間を移動することができます。これが電気の流れ=電流です。 ➕は移動することができませんが、➖の動きをサポートする役割があります。

➖の移動は簡単に起き、たとえば物同士が触れ合ったり摩擦したりするだけで、片方の➖がはがれて他方へと移動します。こうして➖を外へ出してしまった物は、➖が足りない「➕に傾いた状態」になり、➖を外から引き寄せた物は➖が余った「➖に傾いた状態」になります。

どちらもバランスが取れていない不安定な状態です。このとき、➕は不安定な状態を解消しようと、足りない➖を他の物からもらおうとしたり、余っている➖を放出しようとしたりします。この「➖を欲しい、あるいは出したいけれどもまだ出せていない状態」を帯電と呼びます。

そして帯電している物同士が接触するとき、➖が足りない物は➖を引き寄せ、➖が余った物は➖を放出して互いにバランスを取ろうとします。なので人が➖に傾いた帯電状態で金属に触れると、金属に対してバチッという衝撃とともに➖の電気を一瞬で放出します。このマイナスの放出が「放電」で、帯電した物同士の接触によって起きる放電現象を「静電気が発生した」状態と呼ぶのです。

静電気が起きる条件

・乾燥している

・摩擦が起きる

・髪が傷んでいる

起きやすい条件が分かれば対策も見えてきます。

乾燥

冬場は職場やお店、家などでエアコンを付けます。エアコンの「暖房」は空気をとても乾燥させます。
部屋が乾燥してしまうと髪の毛の水分もどんどん奪われてしまいます。

静電気が発生しやすい条件の目安は「湿度40%以下、気温25度以下」です。

湿度が高いと知らず知らずのうちに空気中の水分にマイナスが放電されているのですが、逆に冬は湿度が低いため帯電した静電気を空気中に分散させることができず、金属などの電気を通しやすい物に触れた時にバチッと放電してしまうのです。

髪自体が濡れている場合も静電気は起きません。

乾燥対策

加湿器があれば良いですが、濡れタオルを使えば簡単に湿度を上げることができます。濡れタオル1枚をハンガーにかけて部屋に干しておくだけでも、部屋全体を適度な湿度に調整することができます。濡れタオルの加湿効果の目安は、水滴が垂れない程度に絞ったバスタオル1枚で、8畳の部屋を一晩中保湿できるそうです。

摩擦

摩擦静電気は、物と物の接触がきっかけで起きます。触れる、ぶつかる、逆にはがれるときにも起きます。

小学校のときに、下敷きを頭にこすりつけると静電気がおきて、髪の毛がくっつくという実験をやったことがある人も多いと思います。

とくに髪の毛が長めの方は常に髪の毛同士が触れ合って摩擦が起きているため、静電気が発生しやすいです。

また、摩擦が強い素材(ニットや毛糸)の衣類やマフラーに触れたり、ホテルのカーペットの上を歩くだけでも静電気は発生します。

摩擦対策

摩擦が強い素材は暖かいものが多いので冬に避けるのはほぼ無理です…

強いて言えばマフラーやストールの巻き方です。髪の上から巻くのではなく、髪の内側(首に直接)に巻くと良いです。摩擦ゼロではないですが、髪の外側に巻くよりも多少良いはずです。

髪が傷んでいる

健康な髪は適度な水分を含んでいるのは想像しやすいですよね?
湿度(髪の外)も影響大ですが、髪の内部も大事なんです。

ヘアカラーやパーマなどを繰り返したダメージのある髪は、表面のキューティクルが整っていない状態なので、髪の水分が抜けていってしまいます。その結果、パサパサに乾燥してしまうため、静電気も起きやすくなります。

ダメージ対策

普段から髪の保湿やケアをすることで、静電気を起こりにくくすることができます。今使っているシャンプーやトリートメントが、いまいち潤わないな…と思っているのであれば、変えてみるのも良いと思います。

アルゴオススメシャンプーNaruシャンプー

トリートメントナシードシリーズ

アウトバストリートメント(洗い流さないタイプのクリームやオイル)は保湿効果があるので、バッグに忍ばせておくと外出時も安心です。

静電気防止のブラシやくし、ヘアゴムやシュシュなども売られているので試してみてもいいかも!

静電気が起きた時は何ボルト?

パチッ!っとなった瞬間というのは、体に4000V~5000V、高いときには2万Vもの静電気を放電するのですがこの時、キューティクルを破壊する危険があるのです。

繰り返すと髪のダメージが蓄積するので注意しましょう。

頭皮にも悪影響!?

乾燥して帯電した頭皮は、チリやほこりを寄せ付けてしまいます。チリやほこりには多種多様の病原菌が付着していることがあり、これらが頭皮につくことで、頭皮のかゆみを引き起こしたり、乾燥してはがれた頭皮の表面から内部へ病原菌が入り込んだりし、トラブルを引き起こすこともあるのです。

身体が帯電すると、カルシウムやビタミンCなどが流出し、免疫力が低下して疲れやすく、肌荒れや肩こりなどの不調の原因になるといわれています。恐ろしいです…

食事でも防げる静電気!

静電気を放出しやすいのは、弱アルカリ性の体質といわれています。

髪や肌は弱酸性が良いとされていますが、体内は弱アルカリ性の方が良いと言われています。(血液がドロドロな人は弱酸性に傾いている)
身体を弱アルカリ性に保つためには、カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウムなどのミネラルを多く含んだ食品を摂取することが大切です。

弱アルカリ性の身体に保つ具体的な食品は、大豆、昆布などの海藻類、ナッツ類、梅干し、らっきょ、ネギ、ニンニク、チーズ、漬物、野菜、きのこ類などが挙げられます。これらを意識して摂りつつ、バランスのよい食生活を心がけましょう。

静電気を調べて思うこと

健康や食事の事にも触れましたが、静電気が起きやすいからといって血液ドロドロとか不健康とか心配しなくても大丈夫です!

セーターやマフラーの影響のほうがよっぽど顕著にあらわれます。

髪の毛に関しても、いたわる事で静電気を抑える事に繋がります。パチッと痛い思いをしたらヘアケアを考えるきっかけにしてもらえたらと思います。

 


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